Atsuko's mind

本ブログの無断引用、転載は著作権法違反です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

第五回そらの会展のおしらせ

   そら5−1   そら5-2


今月、14日から、はつかいち美術ギャラリーで絵画教室の生徒さんの発表会、そらの会展を開催します。

日本画の他、デッサンやパステル画に加え、紙芝居制作の発表も行なう予定です。原画とシナリオ、カットや絵コンテなど、制作の舞台裏も展示させていただきます。お時間がよろしければ、ぜひお立ち寄り下さい。

また、今回は特別企画、紙芝居のよみきかせ会もございます。会期中の土曜日と日曜日の午後に「永井博士の平和のバラ」と「命の水」の二本立てです。

楽しいイベント付きの展覧会です。ぜひいらしてください。

会期/9月14日(水)〜19日(月)10時〜18時(最終日12時まで)
かみしばいよみきかせ会/17日(土)の14時半から、18日(日)の13時半から両日とも二本立て上演予定です。
スポンサーサイト
別窓 | おしらせ(展覧会、その他) | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

「永井博士の平和のバラ」その5 最後に

 (つづき)
 この度の紙芝居作りでは、意見を伝え合い、皆の知恵を合わせて作ることにこだわりました。平和活動だからこそ、そうしたいと思いました。
 多くの知恵を合わせましたが、一つのビジョンで進められたことで、協力し合うことができました。話合いの中から生み出された知恵の数々は、想像を超えるものがありました。普段はそれぞれが一枚の絵を何ヶ月もかけて描いていますから、紙芝居のようなストーリーに乗せて何十枚もの絵を描くことや、レッスン場は別々な為、共同作業は考えただけでも難しい印象がありました。しかし、そういったことを超えて実現することができ、何より、最初に私たちが願った、子ども達の未来の可能性は、私たちの中にもあることが実感できました。制作を終えた今、感謝の思いと充実感でいっぱいです。
 
 最後になりましたが、このような制作の機会を与えて下さった広島・長崎原爆都市青年友好平和のバラ保存委員会の方々、何度も打ち合わせに来て下さった池田一也さんに、深く感謝申し上げます。制作時間が長くかかってしまったことでは、たいへんご迷惑をおかけしましたが、根気よく待って下さいましたこと感謝申し上げます。

 この制作が、決して私たち制作者の自己満足で終わらぬよう、今後の紙芝居に対する子供達の反応や、人様からのご感想やご批評を、真摯に受け止めていきたいと思います。

              そらの会代表 宮郷敦子
(おわり)
-----------------------------------------------------------------
「永井博士の平和のバラ」
 企画 監修  広島・長崎原爆都市青年友好平和のバラ保存委員会
 絵と文    そらの会
  文            杉江湧愛
 絵  バラの精  人物   未花   
 時代研究 その他の場面   紙本幸子  木村妙子  栗田美由紀 
          河内友美  谷原恭子  田村博隆  豊原博子
 絵画指導 構成 編集  宮郷敦子

 
 
別窓 | おしらせ(展覧会、その他) | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

「永井博士の平和のバラ」その4 工夫

 (つづき)
 皆で、子供の心に響かせたいる為の仕掛けを考え「バラの妖精」を登場させることにしました。妖精が子どもの世界に寄り添い、原爆や戦争といった辛い話を子供達にナビゲートしていきます。
 妖精の絵は、柔らかく優しい人物が得意な未花さんが担当しました。未花さんは、他の人物やほとんどの場面の線描きを担当しました。

 永井博士の2人のお子さん達もまた、子ども達の心を身近にする存在として重要です。二人のお子さんがが病気の博士に寄り添う場面は、古い写真の中からも、複雑な子どもの心が伝わるものがありました。
 永井博士とご家族の絵は全て、保存会から提供された多くの資料を基に描きました。もしかしたら、子ども達が永井博士のことをもっと知りたいと思ってくれるかもしれません。先々で永井博士の資料に触れた時に、何かが繋がればと願い、できるだけ忠実に描くようにしました。

 シナリオは、元々は保存会の方が作る予定でしたが、徐々にそらの会が作る流れになり、主に高校生の杉江さんが担当しました。学業の忙しさの中から何ヶ月も進められなくなることもありましたが、最後まで粘り強く行ないました。考慮したのは、絵本と紙芝居の違いについてです。ストーリーが一方的に流れ、音だけで伝えることから、いくつかの意味に取れる文は避け、子どもに解り易い言葉のみで構成し、音の響きにもこだわりました。

 バラはキリスト教のシンボルなんだそうです。ローズ→ロザリオ、だからバラ。考えてみれば当然のことですが、会の中でこのことを承知していた人は栗田さんただお一人でした。シナリオのベースになる大事な部分ですが、他の皆が、ここに気がつくまで時間がかかりました。永井博士とバラの繋がりを、心から理解できた感動がありました。

 時間がたいへん押してしまい、最後の色づけは、最も時間のない中で行ないました。会のベテラン層、紙本さん、栗田さん、河内さん、豊原さんが担当し、経験が浅い人達の仕事の遅れを助けました。
 
(つづく)
別窓 | おしらせ(展覧会、その他) | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

「永井博士の平和のバラ」その3 話合い

 (つづき)
 現在のそらの会は、小学生から80歳代までの異年齢の会員で成り立ちます。この形を活かし、世代を超えた話合いをする中で、戦争体験者達と未来を担う子ども達の「心」を繋ぐものづくりを行なえるよう努めました。

 B29の印象や爆弾が炸裂する様子や当時の街の様子や生活道具は、会の体験者の栗田さん、河内さん、田村さん、豊原さんの話が大変重要な手がかりになりました。戦闘機の印象やご飯を炊くお釜の形など、思いがけないところで「違う」となり、オッケーとなるまで何度も描き直しました。それを見たことも使ったこともない者が描くと臨場感が乏しくなることを実感しました。

 しかしながら、原爆が投下された場面は相談することすら難しく、どのような表現にするかは、未体験者で考えるしかありませんでした。様々な資料を見ながら話し合い、最終的に、会員の谷原さんが記憶していた、実際の被爆者の証言が手がかりになりました。
 木村さんと谷原さんが、最も厳しい場面の絵に取り組みました。

 紙芝居はどんどん話が流れていくものなので、絵の細部にまでさほどこだわらなくてもよいところもあります。しかし、異世代の世界に迫れるところがありました。


(つづく)
別窓 | おしらせ(展覧会、その他) | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

「永井博士の平和のバラ」その2 コンセプト

 (前記からのつづき)
 さて、ここからは、制作にまつわるお話です。
 まだ永井博士のことをご存知でない方に、簡単なご紹介をいたしたいと思います。
------------------------------
 永井博士は島根県三刀屋市で生まれ、長崎の医大に進学後、レントゲン医師となりました。長崎で、キリスト教の洗礼を受け、その後に結婚し、子供達にも恵まれました。しかし、その後、多量のレントゲンの被爆により、残り少ない命の宣告を受けてしまいます。当時のレントゲンの機械がお粗末なものであったことや、戦時中のフィルム不足から、レントゲンのを通した患者の身体を、直に見るという診療を続けていたことが原因でした。博士はそのリスクを承知の上で、世の人々の診療に当たるような人でした。その後、さらに、長崎の原爆に遭ってしまいます。生涯で二度も被爆してしまった博士は、いよいよ短い命となりましたが、原爆直後から、苦しむ人々の為に、熱心に救護活動を行ないました。原爆症の調査研究も行い、原爆症に犯された自分の身体も全て研究に捧げました。博士は原爆で最愛の奥さんを亡くし、原爆後は2人の子供達と共に暮らしました。いよいよ寝たきりになってしまってからは、愛や平和についての多くの著書を書きました。それらは、ベストセラーとなるほど人の心を打ち、たくさんの人に読み継がれました。
----------------------------

 まず、そらの会では、戦争体験者の思いを戦争を知らない子供達に伝えて行くための、紙芝居作りのコンセプトついて、皆で考えることから始めました。
 どれほど大切で正しいことでも、大人の視点ばかりの発信では、子どもの心は、むしろ遠のいてしまうのではないだろうか。そのことは判りにくいものだが大事なことだ。そんな意見が出ました。
 そこで、子どもの世界について意見を出し合いました。
 子どもは、単に何も知らず何も解らない存在ではなく、大人とは違う時空を生きていること。その中で色々なことを敏感に感じ取りながら、大人達が気付かない大人のことまで観ている。大人の正しさに従順になれるけれど、大人が喜ぶからそうしているという面もあることなど・・・特に、つい先日まで小さな子どもだった学生達の言葉には、興味深いものが多く在りました。

 私自身、現在、小さな子の育児中です。数年前、赤ちゃんだった息子を見ながら大自然だなあ!と思ったことがあります。同様に、子ども達も、この世界の根源の大自然に近い存在と捉えられるのではないか。大自然の中には人の想像を超える力があるのと同様に、子ども達の中にも大人の想像を越える力があるのではないか。そういう視点を提案してみたところ、会の中にも同様の考えを持つ者が多数おりました。

 その結果、伝えることの第一歩として、’子どもの心に響かせる’ ものづくりをしようという意見で一致しました。子どもの計り知れない力と可能性が、未来の平和を築く力となるよう願い、そのための’種まき’と考えました。


(つづく)
別窓 | おしらせ(展覧会、その他) | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| Atsuko's mind | NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。