Atsuko's mind

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意思のはなし

 子育てのこと、

子供にああしろこうしろと言っても、ムダだなあと、よく思います。
よく思うのですが、なんだか言ってます(笑)。
言っては、また、そう思います。

「わかってるって!」と子供が返す時、ああ、自分も子供のころ、よくそう言ってたなと思います。
「今しようとしたのに!」と言われる時、自分がそう言っていた時の気持ちごと、蘇ります。

 これはどういうことかというと、自分の意思を妨げられたということ。そして、自分の意思を働かせたいんだよ!と伝えている、のだろうと思います。成長と共に意思がはっきりしてきたら、意思に従って行動したくなるのは自然な働き。だから、指示・命令されたりすると、とてもイヤなのでしょうね。私は脳科学者や心理学者じゃないので、はっきりしたことは言えませんが、おそらくこれは人間の本能であり、能力の一つなのだろうと思うのです。子供にしてみれば、大人の一方的な命令。猛烈に嫌がれば嫌がるほど、実に人間らしくて健全なことだと、言えるかもしれません。では大人は、なぜそのようなことを言うのかですが、人々の営みに不可欠な社会の声でもあって、それもまた、生きて行く上で必要だからなのですね。

 ところで、たまたま目にした本の中に、脳科学的には、男児より女児の方が、指示・命令されることを嫌うとありました。子を産み育て、生命を守る女性、そのことで、自主性が早く大きく育つからなんだそうです。

・・・となると、日本の、特に昔の女子の育て方は、自然な脳の働きとは逆を行なっていたことになりますね。なんでも「ハイ」と従うことが、素直で良いとされていました。女性性が、指示や命令を嫌っているとしたら、抑え込まれた思いは、一体どうなってしまってたのでしょう。何しろ自然な働き、宇宙の理に反していたわけですから、そうそう簡単には消えてしまわないのではないだろうかと。

 時代は変わり、今はすっかり女性の時代となりました。世の中は、ガンガン意思を出す女性で溢れかえっています。
長い間抑圧されていた性が、どーっと吹き出しているんだろうなと、あらためて思った今日この頃です。
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子供の墨絵

画像は、子供絵画クラブの課題見本です。息子に魚を墨で写生させ、画用紙で掛け軸を作ってみました。

「ママ、とくちょうもかいたほうがいい?」と聞かれ、
「おおっ!そうだね、このお魚の特徴をよくみて描いてごらん」と言ったら、こんな絵になりました。特徴って・・・そういう意味だったのね。

魚墨絵

巻物


モチーフはノドグロです。写生が終わったら、煮付けにしていただきました。
息子は、これを境に、お魚の煮付けが好きになったようです。
まあなんせ、ノドグロですから、美味しいに決まってますね。



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子供の絵について

 今日は、子供の絵についてのお話です。

 先月、3歳になる息子を、消防写生大会に連れて行きました。生まれて初めての写生大会で、ヘリコプターを描いてくれました。

消防写生大会

 ちなみに、大人は一筆も手を加えておりません。

 子供の絵とどんな風に関わるとよいのか、そのヒントになればと思い、少し解説をつけてみます。

 写真ではちょっと見えにくいのですが、まず最初に、画面上側に水色で大きな羽を描きました。最も興味を持った部分で、対象物の、最も特徴的なところです。続けて、真ん中辺に同じく水色で四角い形をいくつか描きました。窓の様です。向かって左下にやはり水色で、丸い形を描きました。ヘリコプターの後ろ側についている扇風機みたいな丸い形の部分です。茶色い縦と横の線は、その中にあるフィンです。その下の三角は、自分が座っている敷物の柄の三角の形が急に目に止まったようで、そのまま画面に描いていました。窓の右下あたりに、ひろしまとひらがなも描いています。ヘリコプターの脇腹に「ひろしま」と書かれてあり、それを本人也に忠実に描こうとしています。

 このように、一見、解りにくいですが、ちゃんと写生をしています。

 この年齢(3歳)ですと、子供の興味は数秒ごとの勢いでどんどん変化していきます。過去はどんどん消え、今が連続している状態にありますから、最初に描いた水色の線のことは、その後に描いた茶色い線や絵の具の色をつけている時には、もう意識されていません。
 そして、クレヨンは瞬時の気持ちがそのまま表現されやすいですが、絵の具の場合は、パレットに絵の具を出して筆で溶いて描くという、いくつかのステップを踏む間に、気持ちがどんどん移り変わってしまうということも起きてしまいます。たとえば、上側の緑の色は、溶いている時は芝生の色の気持ちでしたが、画面に向かった時にはお空を描きたい気持ちになってしまい、そのままグリーンの絵の具を空の場所に置いてしまったのですが、芝生の色だったことにも気づき、そのまま筆を下方に持って行き、芝生を描こうとしています。お友達が、青の絵の具を溶いていたので、私が「お空の色だね」と言った言葉が耳に入ってしまったことに引きずられてしまったのです。
 その他、黄色い絵の具は、停めてあったヘリコプターの周りに張ってあった、立入禁止のテープの色。黒や青の色は、対象物に由来している部分と、お友達と絵の具遊びをしていたものをそのまま塗ったという側面もあります。画材に触れる行為そのものを楽しんでいるときは、元々の目的(写生)から気持ちが離れてしまいます。

 このように、幼い子供の描く絵は、今が集結したもので、また、その子自身の心の姿そのものなのです。そう思ってお子さんの絵と関わってみてあげてみて下さい。そうすると、親御さんにとって、お子さんが描く絵が、それはそれは素敵に見えてきますヨ!だって、過去を必要とする、また、過去に引きずられ執着する大人には、決して描けない絵なのですから!
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森のようちえん体験記 その4(完)

 実は、森のようちえんにの見守り保育は、よい美術教育と、とてもよく似ています。

 特に、子供に与える美術教育に於いては、その機能を十分働かせる為に、見守ることが一番なのです。
 絵や詩やダンスといったものは、人類が、言語を持たない以前に存在していたものです。ですから、これらは人の自然な働きの上に成り立つと、言えるものなのです。絵を描かない子供がいないのは、それが人間の中に、自然な機能として備わっている、そのことの現れと言えるでしょう。
 ですから、大人が子供に美術を与えるときには、自然に寄り添うことが、もっとも大事になってきます。
 
 作品というものは、子供に限らずそれを作る人の心が映し出されます。心の奥深く潜り込んだ思いも全て、作品に表れてくるのです。言葉が未発達で、経験値が少ない子供には、解決のつかないことや整理のつかない思いがたくさんあります。しかし、絵を描くことで、それらの思いが自然に解決されたり整理されたりするのです。また、大人は、そこにその子が抱える問題を見つけ出すこともできるのです。

 例えば、大きなショックを受けた子供達(たとえば被災など)の絵は赤ちゃん還りをしてしまいますが、そのまま描き続けさせるうち自然に年齢相応の絵に戻っていったという、確かな報告もあります。また、私が指導した経験上でも、子供の心に何か起きているかどうかを、何度も見つけることができました。そのことから、親御さんが子供さんとあらためて話しをしてみた結果、イジメに遭遇していたことが発覚したということもありました。
 多くの大人にとって子供の絵は、手先が器用に動かせないが故に未熟なものだという観念が強く、こういった機能は見失われがちです。しかし、自分の力で解決する手助けや、コミュニケーションツールとしての働きも持っているのですから、できれば十分にそれらを機能させたいものです。大人が、このような意識で子供に接していると、子供との距離が近づき、育児がより楽しくなるかもしれません。

 この度の森のようちえんでは、一人で遊ぶ子供を、皆と一緒にと促すことはせず、そっとそのままにさせておくという見守りがありました。これは、子供の夢中を止めない、ということでもあり、よい意味の孤独で、美術でも大切なことです。
 紙からはみ出して床や壁に描いてしまっても、身体にペイントしてしまっても、できれば大人はそれを止めずに、微笑ましく見守って欲しいのです。それができない環境なら、そういう場を別に設けてあげたいものです。子供の心の混乱は、描く行為で昇華されます。その結果、わがままや癇癪がスッと治まるかもしれません。我が子を見ていましても、気が済むまで好きにさせた後は、とても落ち着いたよい表情をしています。

 また、我が家では子育てを、人の中に自然に備わっている機能に、ギリギリまで任せる思いで、あまりあれこれと教えない方針でいます。人間だけが見て学ぶことができる生き物だといいます。教えられて得ることより、自分で発見して得ることの方が、ずっと楽しいものです。’この世界は楽しい’というところから、人生をスタートして欲しいという、親の願いからでもあり、たくさんの発見を味わって欲しいと思っています。
 また、そうすることで、子供の心の変化がとてもよく見えてくるものがあり、私たち夫婦は、子供がわからないといと感じることが、あまりありません。
 
 大人はいつも子供の本当の心に寄り添いたいと思うものですが、なかなかその方法は難しいもので、また、育って行くごとに大変になるものかもしれません。いつか私も「子供がわからない」と言っているのかもしれません。
 しかし、自然に委ねることの中に、その難しさを解決して行く何かがあるのではないか?とも感じています。自然にはそんな働きが、どうもあるように感じられてなりません。
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森のようちえん体験記 その3

 子供同士の喧嘩をどう見守るか、どこで止めるか、またどのように喧嘩をさせるかについてですが、この森のようちえんでは、例えば、棒等を振り回して相手を攻撃するような喧嘩を始めた時は、先生が一度止めて、持っているものを離してから「どうぞ」と言うそうです。素手での取っ組み合いは、基本的には見守るということです。子供同士の諍いを子供達自身に任せます。

 その結果について、面白いお話がありました。子供達は「勝敗の無い解決」に行き着くのだそうです。
 子供というものは、言語が未発達が故に、言語で伝えきれない思いはすべて行為や身体で表します。喧嘩をさせてもらうことで、思う存分気持ちを出し合い、結果、お互いを解り合う、というところに行き着いているのでしょうか...。とにかく、気持ちのよい着地点のようで、羨ましくなります。

 一般的には、大人は子供達の喧嘩を即座に止めます。人と仲良くできるようになって欲しいからです。しかし、子供の世界は、大人が持つ善悪の理屈を持たない、もっと別の次元の話なのかもしれず、このような大人の理屈が、子供の世界にどれだけ意味を成しているのかは、なかなか計りかねるものがあります。

 最近、ある一冊の絵本に出会い、気がついたことがあります。「すーちゃんとねこ」という絵本で、息子はこの絵本が好きで、何度も読んでとせがみます。なぜこの絵本を好むのだろうと不思議でならなかったのですが、だんだん、この絵本に描かれている世界が、子供の世界だからかもしれないと思うようになりました。

 そのお話とは-----すーちゃんという女の子が、ネコが木に登って取った風船を、あっというまにすーちゃんが奪って、そのまま家に持って入ってしまい、そのあとしばらくふうせんと楽しく遊びます。ネコはそれをずっと見ながら、さんざん悔しくて悲しい思いをします。翌日、ねこはまた同じ木に登り、今度はふうせんをもっとたくさん取ります。そこへ、すーちゃんが昨日の風船を持って現れ、ネコのふうせんを一つちょうだいと言いますが、ネコはイヤダヨーと言って空に飛ばします。またちょうだいと言い、ネコはイヤダヨーとまた飛ばします。そして、どんどん飛ばしていくうちに、すーちゃんも飛ばすことが面白くなってきて、自分の持っていた風船も飛ばします。最後、全部の風船を飛ばし、ネコとすーちゃんは仲良く、風船が飛んで行く空を眺めてるところで終わります。

 ネコは意地悪をしたすーちゃんにちょっと仕返しをしますが、その後すぐに、二人とも別のことに夢中になっています。善悪を描く深みはなく、ただ次々に展開していく気持ちが描いてあります。この絵本を、子供が夢中になっている様子をみながら、最初はなぜ?と思いましたが、ある日、ああ、これが正に子供の世界観なのだと、なるほど着地点は勝敗のない解決だ、と思ったのです。
 
 それぞれの大人が、これを解決と見るか、また、喧嘩の時にどうするかの判断は、いろいろかもしれません。
 なおのこと善悪を教えていかねばと考える大人もいれば、子供の世界に任せてしまおうと思う大人もいることと思います。

 ただ、森というフィールドでは、後者の方が、自然の形が故に、ピッタリのようです。


 さらに、森のようちえんの保育士さんに、このようなお話も伺いました。

 「子供達は、このように人間関係を育む中で、お互いの良いところと悪いところを把握しあうようになります。そして、お互いに適切な役割を与え合い担うようになり、そのことでお互いを認め合うことができていきます。そして、みんなそれぞれが、自分自身の存在にも、自信を持てています。」

 「’実りの秋’といいますが、夏までバラバラだった関係が、秋に結束されていくんですよ」


 自然に委ねると、自然な秩序が成り立っていく…。子育ての難しさを抱えてしまった時は、一度、自然に委ねてみると、整っていくものがあるかもしれませんね。

 子供達の営みには、大人には見えていないものがいっぱいあるようですが、自然な形の中に、大人にも見えてくるものが、たくさんありそうです。
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