巻き上げの速度の工夫

伴大納言絵巻には、群衆の描き方が大変特徴的です。まばらなところと密集しているところとあります。

絵巻物は、右から左に巻きあげながら観て行くわけですが、観手は、群衆がまばらな画面は退屈なので早く巻き上げ、群衆の密度が高い場面はゆっくり観たいのでゆっくり巻き上げながら観る、そんな狙いもあって描き分けがしてあります。手動で時間の流れを調節させる為の仕掛けです。


中国にも画巻というものがあるらしいですが、パノラマ表現というもので、広い部屋に広げて一度に全部を鑑賞するものだったそうですが、それに対して絵巻物は、肩幅程度の画面の視野で、右から左へと巻き上げて鑑賞するものでした。

はたまた日本人って楽しいねえ。

しかも絵巻物って、映像の原点ですなあ~。


ビデオとかDVDとか、速度なんて決まっちゃってて、受け身でいいから「便利」って言えるかもしんないけど、もしかしたら人間が機械の奴隷になってるかも~。


巻き上げるの面倒だけど、時間がたっぷりある子供時代には、工作してみるとかして、触れてもらいたいものの一つだなあ。
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