和田拓治郎「聖地に咲く絶望花」展

昨晩遅く、彫刻家和田拓治郎君の個展に行ってきました。

レストランバーで行われました。

HP
記事
ブログ

私は和田君の広島の個展は、よく観に行きます。

今回のは特に彼の作品と展示環境がみごとに一致していて、実に楽しく拝見しました。調子にのってビールをいただいて、ちょいと酔っぱらうともっと楽しい。このレストランバーのムードが、彼の作品とピッタリでよい演出効果でした。なんと20時からオープンとは既存の個展ではありえない時間帯。新しい試み好きなので、夜に展覧会に出かける感覚がとっても新鮮でした。

販売の方も大盛況、注文もたくさん入ってて、
なかなかやるね~!


国宝「餓鬼草子絵巻」から現代に飛び出て来た彼の餓鬼は、さまざまなポーズで現代を辛口に語っていきます。この切り口は楽しく、彼の独特の、一見毒々しい遊びの世界は、世の中への鋭い洞察の上に成り立っていると感じます。彼の作品から醸し出すユーモアは、退廃的ではなく、今を楽しく愉快に感じさせてくれていますが、それはこの世への深い愛情と未来への期待があるからのように感じます。

この聖地、広島というところは、原爆の破壊から力強い復興を遂げた街でありながらも、人々は弱々しい自尊心なんだよな~って思うこともしばしば。彼の作品を観ていると、この街のそこかしこには、精霊ではなく、こんな餓鬼がいて様々なポーズを取って、人々を苦笑していたり、元気づけようと笑わせてくれていたり、楽しいところへ誘おうとしているようにさえ思えてきます。大自然の中には精霊がいるとしたら、街の中にはこんな餓鬼がいると思うとピッタリな気がするのです。
病める?現代に、楽しい今と未来へと誘う毒気とユーモア満載の餓鬼達。


レストランバー「KoBa」にて開催中
7月17日まで 中区中町1-4 TEL 082-249-6556


様々な作家が様々な切り口で、世の中を、また個人の心を、ガツンガツンと語る、そんな作品をどんどん観たいなあと思っています。




スポンサーサイト

コメント 2件

コメントはまだありません
seattlecafe  

へぇ、夜の個展ですかぁ。

なかなか才能のある方もこの町にはいらっしゃるのですね。

2008/07/11 (Fri) 13:28 | 編集 | 返信 |   
あっちゃん号  
seattlecafeさんへ

夜の個展、夏はとってもいいですね~。
この街は、捨てたもんじゃないですよ~。
なんせ私がおります!
(爆)
失礼しましたー!

2008/07/12 (Sat) 00:51 | 編集 | 返信 |   

コメントをどうぞ