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雪月花の数学

久しぶりのブログです。

今年の春はどうも不調。でも、イイことは記して行きたいネ。

今日は読書のお話、この本、面白かったです。

雪月花
「雪月花の数学」桜井進著


面白くて一日で読んでしまった。文字、大きかったし(笑)。



黄金比の本はたくさんあるけれど、この本の中では白銀比を取り上げているのが面白いです。

白銀比は√2の比率で、正方形の対角線がそれに当たります。白銀比と正方形が作り出す美が日本美だと解き、畳、風呂敷、平安京、法隆寺などを取り上げてわかり易く説明してあります。曲尺(かなじゃく)の裏目の目盛りは白銀比で、これを巧みに利用すると丸太から無駄無く角材を切り出す事ができる、また、風呂敷の多様性、茶室が作り出す静は、畳の矩形によるものだとかで、白銀比や正方形は、無駄がなく、多様であり、静の美を好む日本人の心だという。



これまでも矩形の本はけっこう読んできたけど、黄金比を主に語るものが多かったから、日本の建築物とか美の比率は黄金分割によって支えられているもの思い込んでいたので、眼から鱗でした。√2、√3、√5の矩形などは、黄金比には敵わないんだ、くらいに思ってしまっていました。

たしかに...、日々日本のものに触れていて、実際は黄金比のものって扱いづらさを感じてしまう事があります。なんか違う、みたいに感じてしまっていました。絵の画面にしても、正方形やらFサイズは書き易いけれど、Pはどうも扱い辛いとか...。

正方形という形が変化が自在だという着眼点も、納得できる新しい驚きでした。




一方、西洋は黄金比を好んでいて、動の美と解き、和と洋の対比を語っているのも面白い。自然界における黄金比の話、5、7、5、7、7、などの俳句や短歌の韻のリズムの話、音楽の話、陰陽道、暦における大切な行事は素数の日になっている、などなども興味深い。また、西洋よりはるかにすぐれた日本の数学者の話も始めて知る喜びで、日本人であることのアイデンティティを増してくれるものでした。確信に導くほどに。

生け花は3:5:7の対比で創ります。これは白銀比に繋がり、 フラワーアレンジメントの3:5:8で創り、これは黄金比に繋がるという。たった1の違いだけれど、静、動の方向に性格をわけていくなどの話もとても面白いと思いました。

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子供の頃は算数が大好きでした。だんだん、難しくなってしまって、美術系に進路を決めてからは、数1までしか取らなかったから、こういう本で難しい数式が出て来ると、えっと...なんて思ってしまう。前にカオス学について学ぼうと思った時、最初の数ページでわからない数式がたくさん出て来てしまい断念。今更ながら、数学の世界をもっとよく知っておきたかったなあと思うこのごろです。


芸術と数学はとても遠いものに思われがちだけれど、意外とそうではない。 数学がなければ、継承されなかった伝統がたくさんあるって思うし、 数学は自然との対話で、芸術を繋ぐものだと、この本を通してあらためて感じます。 日常生活の中でも、美の中にある合理性というか、そんなものを力強く支えていることを感じます。


カオスのように、無秩序のようで繰り返していくと秩序が出てきたり、数学はこの宇宙を数字や数式で感じとるものだなあと思います。


だから、小学校では円周率を3と教えるのってヘンだなあと思います。数学の本当の意味は、そこにはないと思う。永遠に割り切れないものがあることをそのまま感じ取れるのが円周率で、宇宙を理解する第一歩に思います。だから、キリのいい数字にしちゃうと、人間本意を学ぶ一歩になっちゃうんじゃないかしらね。



日本は襖にしても畳にしても決まった矩形でできていて、絵の画面も矩形で巧みに分割した構図法が使われています。これを、感覚の成せる業で偶然である、と観る人もいますが、たくさんの弟子を使って仕事をしていた絵師たちが、皆で同じ方向を向いて制作する為には、こういう法則を上手に使ったのだろうと思います。

ですが、昔の絵師達がどんな風に絵を創っていたのか、本当のところはわかりません。


タイムスリップして教わりに行ってみたいなあ...
彼等のように自在に操れるようになれたら、どんなにいいだろう...

と憧れます。




日本人って素晴らしい、そんな思いを強くしてくれる本でした。
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この記事のコメント

ほほぉ~!!
√2は普段から仕事で使ってましたが白銀比と言うのは知りませんでした。
ちょっとメモしときます^^

そうそう、差し金って裏面を使えたら一人前とよく言われました。
ところが関数電卓を使い出してからハイテクに頼るようになって忘れかけてます^^
ところでブログの背景が変わったんですね。

前のも良かったけどこれはこれで素晴らしい!!
2009-04-09 Thu 16:48 | URL | 銀蔵 #-[ 内容変更]
そうそう、銀蔵さんはお得意の√2ですよね。曲尺がでてきたとき、銀蔵さんを思い出していましたよ!私、持っているんですが、裏目なんて全然使い方がわかってません。裁縫の物差しも㎝じゃない目盛りがついてます。どっちも使えてません。使えると面白そうですね!

前のテンプレート、いじってたら月が出て来なくなってしまったんですよ。なんで?! で、これにしてみました。文字を読み易い様に大きく設定してみましたが、けっこう苦労しました。銀蔵さんのも大きくしませんか?(笑) 


2009-04-09 Thu 23:18 | URL | あっちゃん号 #-[ 内容変更]
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