「永井博士の平和のバラ」その3 話合い

 (つづき)
 現在のそらの会は、小学生から80歳代までの異年齢の会員で成り立ちます。この形を活かし、世代を超えた話合いをする中で、戦争体験者達と未来を担う子ども達の「心」を繋ぐものづくりを行なえるよう努めました。

 B29の印象や爆弾が炸裂する様子や当時の街の様子や生活道具は、会の体験者の栗田さん、河内さん、田村さん、豊原さんの話が大変重要な手がかりになりました。戦闘機の印象やご飯を炊くお釜の形など、思いがけないところで「違う」となり、オッケーとなるまで何度も描き直しました。それを見たことも使ったこともない者が描くと臨場感が乏しくなることを実感しました。

 しかしながら、原爆が投下された場面は相談することすら難しく、どのような表現にするかは、未体験者で考えるしかありませんでした。様々な資料を見ながら話し合い、最終的に、会員の谷原さんが記憶していた、実際の被爆者の証言が手がかりになりました。
 木村さんと谷原さんが、最も厳しい場面の絵に取り組みました。

 紙芝居はどんどん話が流れていくものなので、絵の細部にまでさほどこだわらなくてもよいところもあります。しかし、異世代の世界に迫れるところがありました。


(つづく)
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