Atsuko's mind

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「永井博士の平和のバラ」その3 話合い

 (つづき)
 現在のそらの会は、小学生から80歳代までの異年齢の会員で成り立ちます。この形を活かし、世代を超えた話合いをする中で、戦争体験者達と未来を担う子ども達の「心」を繋ぐものづくりを行なえるよう努めました。

 B29の印象や爆弾が炸裂する様子や当時の街の様子や生活道具は、会の体験者の栗田さん、河内さん、田村さん、豊原さんの話が大変重要な手がかりになりました。戦闘機の印象やご飯を炊くお釜の形など、思いがけないところで「違う」となり、オッケーとなるまで何度も描き直しました。それを見たことも使ったこともない者が描くと臨場感が乏しくなることを実感しました。

 しかしながら、原爆が投下された場面は相談することすら難しく、どのような表現にするかは、未体験者で考えるしかありませんでした。様々な資料を見ながら話し合い、最終的に、会員の谷原さんが記憶していた、実際の被爆者の証言が手がかりになりました。
 木村さんと谷原さんが、最も厳しい場面の絵に取り組みました。

 紙芝居はどんどん話が流れていくものなので、絵の細部にまでさほどこだわらなくてもよいところもあります。しかし、異世代の世界に迫れるところがありました。


(つづく)
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「永井博士の平和のバラ」その2 コンセプト

 (前記からのつづき)
 さて、ここからは、制作にまつわるお話です。
 まだ永井博士のことをご存知でない方に、簡単なご紹介をいたしたいと思います。
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 永井博士は島根県三刀屋市で生まれ、長崎の医大に進学後、レントゲン医師となりました。長崎で、キリスト教の洗礼を受け、その後に結婚し、子供達にも恵まれました。しかし、その後、多量のレントゲンの被爆により、残り少ない命の宣告を受けてしまいます。当時のレントゲンの機械がお粗末なものであったことや、戦時中のフィルム不足から、レントゲンのを通した患者の身体を、直に見るという診療を続けていたことが原因でした。博士はそのリスクを承知の上で、世の人々の診療に当たるような人でした。その後、さらに、長崎の原爆に遭ってしまいます。生涯で二度も被爆してしまった博士は、いよいよ短い命となりましたが、原爆直後から、苦しむ人々の為に、熱心に救護活動を行ないました。原爆症の調査研究も行い、原爆症に犯された自分の身体も全て研究に捧げました。博士は原爆で最愛の奥さんを亡くし、原爆後は2人の子供達と共に暮らしました。いよいよ寝たきりになってしまってからは、愛や平和についての多くの著書を書きました。それらは、ベストセラーとなるほど人の心を打ち、たくさんの人に読み継がれました。
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 まず、そらの会では、戦争体験者の思いを戦争を知らない子供達に伝えて行くための、紙芝居作りのコンセプトついて、皆で考えることから始めました。
 どれほど大切で正しいことでも、大人の視点ばかりの発信では、子どもの心は、むしろ遠のいてしまうのではないだろうか。そのことは判りにくいものだが大事なことだ。そんな意見が出ました。
 そこで、子どもの世界について意見を出し合いました。
 子どもは、単に何も知らず何も解らない存在ではなく、大人とは違う時空を生きていること。その中で色々なことを敏感に感じ取りながら、大人達が気付かない大人のことまで観ている。大人の正しさに従順になれるけれど、大人が喜ぶからそうしているという面もあることなど・・・特に、つい先日まで小さな子どもだった学生達の言葉には、興味深いものが多く在りました。

 私自身、現在、小さな子の育児中です。数年前、赤ちゃんだった息子を見ながら大自然だなあ!と思ったことがあります。同様に、子ども達も、この世界の根源の大自然に近い存在と捉えられるのではないか。大自然の中には人の想像を超える力があるのと同様に、子ども達の中にも大人の想像を越える力があるのではないか。そういう視点を提案してみたところ、会の中にも同様の考えを持つ者が多数おりました。

 その結果、伝えることの第一歩として、’子どもの心に響かせる’ ものづくりをしようという意見で一致しました。子どもの計り知れない力と可能性が、未来の平和を築く力となるよう願い、そのための’種まき’と考えました。


(つづく)
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「永井博士の平和のバラ」紙芝居・その1 完成披露・児童への読み聞かせ会

紙芝居1

 私が主宰する絵画教室「そらの会」で、この度、広島・長崎原爆都市青年友好平和のバラ保存委員会からのご依頼により「永井博士の平和のバラ」紙芝居制作を行い、原画とシナリオの制作をさせていただきました。

 来月7月5日(雨天の場合は8日)10時00分~11時30分に、バラの保存会(略称)による児童への読み聞かせお披露目会が開かれます。場所は、広島県広島市中区大手町 平和のバラ植栽地(ホテルサンルート広島の北東側)、永井隆博士のバラが植わる場所で、本川小学校4年生を対象に上演されます。お近くをお通りの際は、ぜひご一緒に、紙芝居の上演をお楽しみ下さればと思います。
 この紙芝居は、広島市こども図書館への寄贈される予定です。

 被爆後の広島と長崎には、復興の為に働く青年団ができました。永井博士は、それぞれの青年団に向けて、平和の願いを込め、バラの花を贈られました。ここに植わるバラはは、広島の青年団に贈られたものです。バラの生育は難しいのですが、広島の青年団でもあった故正本良忠氏が造園の専門家で、大切に守り育ててこられたおかげで、今日も奇麗な花を咲かせ続けています。

 ところで、永井隆博士のことを皆さんはご存知でしょうか。ご年配の方は、知らない人はいないほどの著名な方です。しかし、若い世代には、あまり知られていないようです。
 紙芝居のご依頼をいただいた時、これほどの人のことを知らない人が増えていることへの危機感と、子供達に知らせたいという熱心な思いを伝えられました。
 
 私たちのとても身近な場所に、永井博士を知る手がかりがあったことなど、そらの会の皆も私自身も、まるで知りませんでした。人知れずひっそりと生き続けたバラの中には、永井博士の平和への願いと、守り育ててきた人の次世代の人々に託す思いが宿っています。

 紙芝居は、そんな永井博士とバラのお話です。
 子供達の心に届くものが出来上りましたかどうか・・・お披露目会での子供達の反応が楽しみです。

(つづく)
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日本画体験会のお知らせ

<日本画体験会のお知らせ>
〜本格的な日本画材を使って色紙にリンゴを描いてみよう〜
平成28年3月5日 10:30~11:30
場所:佐伯区民センター(広島市佐伯区五日市中央6-1-10)
http://www.cf.city.hiroshima.jp/saeki-cs/
お問い合わせ&お申し込み・佐伯区民センター082-921-7550 fax.(082)921-9898

日本人でも、日本画の絵の具に触れる機会は少ないものですよね。
一度どんなものか触れてみたい、他の絵とどんな風に違うの? 手軽にはできないから諦めていた、以前描いてたので暫くぶりに描こうかな、子供に触れさせてみたい・・・などなど、どなたでもご参加いただけます。土曜日開催ですので、学生さんや親子連れもO.K.です(画材の性質上、あまり小さいお子さんは難しいです)。
描いた絵はその日に持ち帰っていただくことができます。

ぜひ、この機会にご参加下さい。
そらの会 http://miyazato-sora.jimdo.com/お知らせ-最近の活動/
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「杜から来た3人展〜光流〜」開催のお知らせ

展覧会開催のお知らせです。

「杜から来た3人展〜光流〜」展
会期:平成27年9月1日(火)〜7日(月)
   午前10時30分〜午後7時30分(最終日は午後4時閉場)
会場:三越広島店 7階美術画廊 

こちらがご案内状です。↓
光流dm2

光流dm1

 出産前後の間、作品発表の活動をお休みしておりましたが、今回の展覧会で再スタートとなります。
 この度は、工芸作家さんとの初のコラボレーションで、どのような展示空間となりますか、とても楽しみです。今回は、主に「社」「花火」を中心に揃えてみました。その他、我が子を扱った作品も数点展示致します。また、以前からご好評いただいておりました、銀杏をモチーフにした小品も一点展示予定です
 まだまだ暑い日々ではございますが、ご高覧いただけましたら幸いです。
 どうぞ、宜しくお願いします。



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